お知らせ
新型コロナウイルス感染症にかかる市長メッセージ
【2020/03/18更新】
新型コロナウイルスの感染が広がり、この宝塚においても罹患された方の数が増加しています。ほとんどのイベントが中止や延期を余儀なくされました。学校や幼稚園などは子どもたちの健康を守るために休校園が続いています。卒業(園)式は縮小して実施しますが、いつものように在校生や多くの保護者、地域の方々には共に祝っていただけない状態での実施です。しかし、市民は卒業(園)生に心から「おめでとう」と拍手を送っています。その声を心で受け止めて新たな一歩を踏み出してください。
休校中の子どもたちにお願いです。図書館は休館していますが、予約で本の貸出業務を行っていますので、どうか本を読んでください。予約する際には、今まで読めなかった本など、司書にアドバイスを受けて長編にもチャレンジし、読書の楽しみに出会ってほしいと思います。また長期の休校ですが、公園などでは積極的に体を動かしてくださいね。しかし、道路などで遊ぶのは危険ですからやめてください。現在、教育委員会に校庭の開放を依頼していますので、もうすぐ安心して遊べるようになります。長時間ゲームをすると体や目に支障が出ます。気をつけてください。公園の近くにお住まいの方々には、子どもたちをあたたかく見守ってくださるようお願いします。
高齢者の皆さんの活動も、今はままならない状況です。しかし、新型コロナウイルスに関してはWHO-中国合同ミッション報告書では、流行の初期段階のデータですが、2月20日までに中国で感染が確認された5万5924人について分析した結果、およそ80%は比較的軽症ですが、全体の致死率は3.8%で年齢とともに割合は増加し、80歳以上で最も高いとのことです。「高齢者、または持病を抱える人にリスクが高い」という傾向がはっきりしました。
政府の専門家会議は「37.5度以上の発熱が4日以上」などの目安を示し、これに至らない場合は自宅での療養を呼びかけています。検査体制も限られている中、軽症の方が病院を訪れるメリットはないと言われています。ただ高齢で持病をお持ちの方は発熱に加え、咳症状や呼吸数が1分間に22回以上と多い時、意識がボーっとしているなどの症状が現れたら、すぐに受診すべきだとある専門家は警告しています。症状のある方は、県・市のホームページや広報たからづか臨時号にコールセンターの案内がありますのでご覧ください。
今回は宝塚のある医療機関で複数感染がありました。この件も当該医療機関のホームページに対応が記されています。ご近所に高齢で情報が手に入りにくそうな方がいらしたら、どうか正しい情報を教えてあげてください。事業者や自営業の皆様もご苦労されていることと思います。政府の経済対策が順次示されていく中、まだその全容をつかみきれずに不安が募るばかりですが、その対応を注視し影響の軽減に向けて取り組みます。
宝塚市は中核市ではないので単独の保健所を持っていません。三田市と宝塚市が宝塚健康福祉事務所(保健所)管内となります。従って県が発表する情報以上は単独での調査が出来ませんのでご理解をお願いします。
噂に振り回されるのではなく、冷静に対処してくださるようお願いします。一番怖いのは、心がウイルスに負けてしまうことだと思います。私たちも日々かつてない事態と格闘している中で、市民の皆さんをどう守っていけるか、そればかり考えて仕事をしています。連日連夜陽性が何人という一報が入るたびに緊張が高まります。県や近隣市町と力を合わせて、いかにこの難局を乗り越えていくか連携して頑張ります。これからも出来る限りの情報を入手して対策を講じていきます。
重ねてのお願いですが、発熱などの症状が出たら出勤しないで自宅で様子を見ていただきますように。そして医療機関に行く前に電話で症状を伝えてから受診してください。感染力が強いのが新型コロナウイルスの特徴です。ともかく手洗いを頻繁にしていただきますようにお願いします。
そろそろ桜が咲き始めました。お天気の良い日は春の風に吹かれて花を楽しんでください。
令和2(2020)年3月18日
宝塚市新型コロナウイルス感染症危機対策本部長
宝塚市長 中川 智子
新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口
兵庫県宝塚健康福祉事務所(保健所) 0797-62-7304(平日9:00~17:30)
兵庫県疾病対策課 078-362-9980(専用ダイヤル、24時間受付)